診療紹介

 歯周病科では、歯周病の治療を中心とする歯科保存治療を行っております。対象疾患は、成人性歯周炎、若年性歯周炎、糖尿病などの全身疾患に関連した歯周炎、薬物服用による歯肉増殖症、妊娠性歯肉炎などの歯周炎が主体です。また、むし歯に由来した歯髄炎や根尖性歯周組織炎(こんせんせいししゅうそしきえん)、歯根肉芽腫(しこんにくげしゅ)、歯根嚢胞(しこんのうほう)などの歯内疾患に対する治療(根管治療や歯内外科治療)、歯周病に伴う知覚過敏症などにも対応しております。

主要疾患

歯周基本治療および歯周外科治療

 中程度以上の歯周病はプラークコントロール・歯石除去などの歯周基本治療だけでは解決されないことが多く、このような場合は歯肉剥離掻爬手術(フラップ手術)などの歯周外科手術を行って歯周病を治癒に導きます。

糖尿病や薬物が関与する歯周病の治療

 全身疾患と歯周病との関連は深く、とくに糖尿病にかかると歯周病にもかかりやすくなります。また、降圧剤、免疫抑制剤、あるいは抗けいれん剤を服用している人では歯肉が肥厚する病気(歯肉増殖症)が発症することがあります。これらに対する治療を医科と連携しながら積極的に行っております。

歯周組織再生療法

 最近、重度の歯周病に対して歯周組織再生療法が行われるようになりました。特殊な膜を用いた治療法、細胞成長因子を用いた治療法など種類が増えつつあります。これらはすべて歯周外科手術と同時に行う治療法です。現在、歯周組織再生療法を高度先進医療として申請中です。

その他

 歯の再植や移植、顕微鏡を用いた難治性根尖性疾患の治療、若年性歯周炎の治療、歯周病の遺伝子診断に関する研究も行っております。
 歯周病専門医は平成16年10月から厚生労働省が認可する専門医として公表可能な資格となりました。歯周病専門医に関する情報は日本歯周病学会のホームページ(http://www/perio/jp)に載っております。

スタッフ紹介