診療紹介
呼吸器疾患における外科領域全般を担当しており,肺癌,転移性肺腫瘍,縦隔腫瘍の手術を始めとし,気管支鏡による検査・処置にも力を入れています.新しい診断治療の開発を行う研究機関として,また呼吸器外科専門医育成の教育機関としての責任も果たすことができるよう日々研鑽を行っています.
●診療体制
毎週呼吸器内科,放射線科との合同カンファレンスを開催し,病理部とも連携しながら「呼吸器チーム」として患者さんに最良の治療を提供できるよう心掛けています.
●主な診療内容
標準治療の提供を基本とし,患者さんにとって有益と考えられる先進医療は積極的に取り入れるようにしています.
1.ロボット手術:2018年10月から肺癌に対するロボット支援下手術を実施しています.
2.胸腔鏡下手術:ほぼ全例の肺癌手術,転移性肺腫瘍手術において胸腔鏡を用いた低侵襲手術を行っています.
3.早期肺癌に対する縮小手術:最新の手術室で行う気管支鏡下マーキングと胸腔鏡下手術の組み合わせで,小さな病変でも確実な切除を行っています.
4.進行肺癌に対する集学的治療:呼吸器内科・放射線科と連携して術前化学放射線治療を行うことで手術成績の向上に努めています.隣接臓器合併切除や再建を要する高難度手術に際しては,手術チームが綿密な術前シミュレーションも行います.
5.縦隔の手術:胸腺腫,胸腺癌,胚細胞性腫瘍,重症筋無力症などに対する縦隔手術に実績があります.
6.気道狭窄に対する治療:腫瘍による気道狭窄などに対し,種々のレーザー治療やステント治療を駆使して治療を行っています.
●対象疾患
肺癌,転移性肺腫瘍,縦隔腫瘍,重症筋無力症,胸壁腫瘍,胸膜中皮腫,難治性気胸,膿胸,漏斗胸,多汗症など.