ご挨拶
徳島大学病院はISO9001、ISO15189を取得しています。
我々の目標である“安全で患者満足度の高い先端的医・歯療の提供”のうち「先端的医・歯療」開発は各部署の努力に負う点が多いのですが、安全で透明度が高く、患者さんの満足度の高い医・歯療の提供は病院全体で取り組まなければならない問題です。
そのためにも上記評価要求事項の弛みない実践と更新が必須です。
ISO9001はより動的な内容、すなわち「病院全体で、効率良く間違いのない治療を行うに相応しいシステムを作り上げ、実践し、評価し、結果に基づいて改善・改良をしているか」を評価内容としています。
ISO15189は臨床検査技術部門に関する国際規格で、高品質な検査を提供するために要求される品質マネジメントシステムです。
病院品質管理室長としては、それぞれの外部評価を通して「世界に誇れるような徳島大学病院の医・歯療」と直接に結びつくような統一システム、また少しでも個人の業務内容の軽減化に寄与すると共に病院のバランスシート改善に繋がるような統一の仕組みができないかと考えています。
徳島大学病院に相応しい医療実行システムを考え(plan)、周知・実践し(do)、その結果の評価(check)に基づいて再び実行システムを見直し実践する(act)、PDCAサイクルが廻るよう、より具体的な方針を打ち出し頑張ります。
患者さんや社会の要望にきちんと答(応)えるのは私達の責務です。
国際標準に見合う品質マネジメントシステムを運用することで、医療の質の向上に努めたいと思います。
病院品質管理室長 安井 敏之
ISO9001統轄部門
ISOは正式名称を国際標準化機構(International Organization forStandardization)といい、各国の代表的標準化機関から成る国際標準化機関で、電気及び電子技術分野を除く全産業分野(鉱工業、農業、医薬品等)に関する国際規格の作成を行っています。
ISO9001は、製品の品質に対して顧客・消費者への信頼を高めるとともに、品質レベルの向上並びに継続的業務改善の推進によって顧客・消費者の満足度を高めることを目指した品質運営管理の仕組みの国際規格です。
令和6年度 病院品質目標 令和6年2月27日 病院長制定
1.健康危機管理体制の強化
- ①感染症対策の堅持
- ②災害対策の推進
- ③施設環境整備の推進
2.医療の質・患者安全の向上
- ①チーム医療の推進・標準化
- ②診療記録の充実
(療養担当規則に準じた記載)
- ③個人情報管理の徹底
3.患者満足度の向上
- ①待ち時間の短縮(ウェルコネ利用促進)
- ②地域連携による診療の効率化
(外来患者数の削減)
- ③医療接遇マナーの向上
組織図
ISO15189部門
臨床検査は患者診療にとって不可欠であり、疾患の診断、治療方針の決定、治療判定などに用いられています。
本院臨床検査技術部門は、品質マネジメントシステムを構築し、かつ検査技術の能力が要求事項を満たし、測定された検査値は国際的にも互換性があることが認められて、ISO15189認定を取得しました。
臨床検査技術部門では、認定取得後も、より高品質なデータを診療に提供するために、検査スキルの向上と継続的な改善に取り組んでいます。
- 高品質な検査値を提供し、高度先端医療に貢献する。
- 患者診療に貢献できる高品質なサービス提供する。
- 高度な専門知識・技術を有し、高い倫理観を伴った医療人を養成する。
- ISO15189の要求する国際規格への適合性を継続する。