口唇口蓋裂センターとは

口唇口蓋裂について

上口唇(うわくちびる)、歯茎(はぐき)、上顎(うわあご)は、本来なら割れていませんが、割れたままの状態で産まれてくるのが口唇口蓋裂です。この病気があると、哺乳しにくい、発音しにくくうまく話せない、中耳炎になりやすい、歯並びやかみ合わせが悪い、将来には鼻の形が良くなかったり上あごと下あごのバランスが悪くなるなどの問題が出てきます。

四国で初となる口唇口蓋裂センター

このように、この病気の症状は複雑で口、鼻、耳、歯、顔の骨といった多くの部位に障害を生じる可能性があるため、多くの診療科が連携して治療にあたることが患児の将来にとってとても重要です。そのために、徳島大学病院では平成31年4月に四国で初となる口唇口蓋裂センターを開設し、治療に携わる診療科が継ぎ目なく連携することができるようになりました。すべての診療科で同じ治療目標を掲げているため、一貫した治療を受けることが可能となり、それが患者さんやご家族の安心につながります。また、センターでは定期的に症例検討会や勉強会を行い、治療に役立てています。

診療科連携による継ぎ目のない治療

口唇口蓋裂治療の手引き

生まれる前には産科で検診を行い、この病気があることがわかれば形成外科による出生前の相談を行います。生まれた後は小児科により新生児スクリーニングを行い、哺乳指導や発育の評価を進めます。それと同時に、矯正歯科では必要に応じて、上あごの裂を埋める装置や鼻の形を手術前に整える装置を作成して装着します。すべての部位の裂を閉じる手術は形成外科が担当しますが、もしも合併した病気があるときは小児科とともに手術後に集中治療室で経過をみることもあります。中耳炎になれば耳鼻咽喉科による治療が必要なことがあります。また、発音に影響がないか耳鼻咽喉科でチェックを行い、必要な場合には言葉の練習を行います。歯並びや虫歯の管理、上あごの成長については、矯正歯科と小児歯科で大人になるまでみていきます。そして、最終的には美容的・整容的な仕上げを矯正歯科と形成外科で行います。口唇口蓋裂センターでは、このような継ぎ目のない治療が可能となっています。

本センターでは患者さんのご家族にむけた「口唇口蓋裂治療の手引き」を作成しましたので、ダウンロードしてご覧ください。
また、口唇口蓋裂センターの詳細については、下記ホームページをご覧ください。

口唇口蓋裂センターHP