ゲノム医療センターとは
徳島大学病院ゲノム医療センターは、四国における初の遺伝カウンセリング専門部門として平成11年10月に開設され、令和4年12月に遺伝カウンセリング部門にゲノム解析部門、データ管理部門の2部門を加えた3部門の組織へと改組されました。近年ゲノム医療の普及は著しく、腫瘍や難病、周産期・生殖分野などさまざまな領域で診断や治療に活用されており、当院もがんゲノム医療連携病院、未診断疾患イニシアチブ(IRUD)拠点病院、非侵襲性出生前遺伝学的検査(NIPT)拠点病院に指定されています。当センターは院内外の関係各科・医療機関と密に連携し、周辺医療圏におけるゲノム医療の拠点としてゲノム医療の総合的推進の中心的役割を担っています。
遺伝カウンセリング部門では、遺伝性と考えられる異常や病気のことで不安や悩み、問題をかかえている方に、遺伝に関する正しい知識と最新の情報を提供し、ご自身が納得のいく方向で悩みや問題を解決できるような支援を行っています。患者さん自身やそのご家族ではない方でも、一般的な遺伝についてのご相談を受けつけています。ゲノム解析部門ではゲノム解析支援や診断・治療支援、データ管理部門ではゲノムデータ管理体制の整備を行っています。また、当院は臨床遺伝専門医の認定研修施設に指定されており、当センターでは月例カンファレンスやオンライン勉強会を通じ医師やコメディカルの能力向上にも力を入れています。
遺伝についての情報提供やご相談をご希望される一般の方、および、ゲノム医療・ゲノム解析等に関する情報提供を希望される医療関係者の方を対象に、各種相談・お問い合せに対応しています。遺伝医学の専門知識を有する臨床遺伝専門医、認定遺伝カウンセラーのほか、各科の医師、看護師、薬剤師、栄養士、医療ソーシャルワーカーなどと連携し、対応にあたっています。遺伝性に関すること、ゲノム医療に関すること、臨床遺伝専門医の研修に関することなど、何かご相談があればお気軽に当センター(電話:088-633-9218)にお問い合せください。がん遺伝子診断外来(がんゲノムパネル検査)については、がん診療連携センター(電話:088-633-9438)が受付窓口となりますので、そちらにお問い合せください。
組織図
カンファレンス風景
遺伝カウンセリング風景