周術期管理センターとは
徳島大学病院は急性期病院ですので、手術を受ける患者さんが多いです。手術が決定してから手術までの術前、手術室での術中、そして手術後の炎症や痛みなどが治まるまでの術後期間を合わせて周術期と呼びます。周術期管理センターでは、主に全身麻酔で手術を受ける患者さんに対して、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、管理栄養士、歯科衛生士、歯科技工士、理学療法士、社会福祉士、病院事務職員等がチームを組み周術期の患者さんのケアを行っています。
術前は主科からの手術の説明、術前検査、麻酔科の術前診察、入院準備の説明、生活習慣の改善お願い、内服薬の確認と必要があれば休薬のお願い、口腔内ケア、必要に応じてマウスピース作成など患者さんは心の不安を抱えながら短時間に多くの部署を回り、説明を受けます。私たちは患者さんが安全に手術を受けられるように必要なことをできるだけ効率よく行えるように心がけています。
当院の周術期管理センターは平成31年に開設されましたが、まだ、ご不便をかけていることが多々あります。今後は多職種のスタッフが連携して情報を共有しながら安全に手術が受けられるように、運用面での問題点を洗い出し各部署での待ち時間短縮や患者さん個々に応じて必要なことを確実にお伝えできるように改善していきます。また現在はすべての患者さんにサポートができていませんが、より多くの患者さんにサポートできるようにしていきます。
患者さんの術後に関しては、令和5年から術後疼痛管理チームがPCAという持続的に鎮痛薬を注入している患者さんに対して回診を行っています。麻酔科医、手術室看護師、手術室薬剤師がチームとなり、病棟看護師と連携して、痛みの具合や術後の悪心嘔吐の発生状況などをお聞きして鎮痛薬の投与量の変更などを行っています。
今後は、全ての患者さんへの対応および休日の対応ができることを課題としています。
皆様が安全に手術を受けられて無事退院できるように、周術期管理センターのスタッフがサポートしていきます。
周術期管理センタースタッフ