診療紹介
四国東部の産婦人科医療、また医学教育の中心として、1)生殖医療部門、2)周産期医療部門、3)婦人科腫瘍部門、4)女性診療部門の4部門のすべての部門にエキスパートを配置し、どの部門でも全国水準を越える体制を整えています。臨床統計では、分娩数:約650例/年、年間手術件数(麻酔科管理):約500例/年、年間生殖補助医療実施件数:約200件/年、外来患者数:1日約150名、1日平均病床稼働率:約90%、平均在院日数:約8日となっています。
主な診療内容
生殖医療部門
体外受精を日本で3番目に成功させるなど、不妊診療は全国的に高く評価され、先進的な診療と研究を行っています。特に排卵誘発、生殖補助医療、腹腔鏡下手術などで全国トップレベルの医療を展開しています。
周産期医療部門
国立大学病院で初めて総合周産期医療センターに指定されるなど、実践を重視した高度周産期医療を展開しています。徳島県下の合併症妊娠、胎児医療、多胎妊娠などを中心に、現在、周産期・新生児学会の暫定研修施設になっています。
婦人科腫瘍部門
婦人科癌に対するトップレベルの手術療法、化学療法、放射線療法を行っています。治療成績は全国水準を超え、また化学療法では徳島県下の中核病院と連携した治療を行っています。最近の若年患者の増加で、子宮頸癌の初期病変にはLEEP切除、レーザー蒸散術などの機能温存療法を積極的に導入しています。近年増加が著しい子宮体癌には症例を選んで腹腔鏡手術、ロボット支援手術を導入しています。
女性医学部門
性差医療の立場から、女性の長寿化に併せて、一般産婦人科疾患、更年期医療、生活習慣病、乳癌検診などの女性のトータルケアを目指しています。特に、生活習慣病と乳癌検診への取り組みは新しい産婦人科医療のモデルケースとして注目されています。