診療紹介
【診療体制】
日本輸血・細胞治療学会認定医、認定輸血検査技師など専門性の高いスタッフが、検査業務・教育・研究を行っています。医療技術部臨床検査技師が協力し、24時間体制で診療に携わっています。
★認定医指定研修施設 第10186号
★認定輸血検査技師指定研修施設 第175号
★認定看護師指定研修施設 第089号
【運営方針】
厚生労働省の「輸血療法の実施に関する指針」に基づき、安全で適正な血液製剤の使用推進に努めています。
【主な業務】
1.血液製剤の適切な一元管理
血液製剤を血液センターに発注し、温度集中監視装置付きの専用保冷庫で保管管理しています。
手術部への出庫は直結するダムウェータで迅速に搬送し、病棟への出庫は専用の保冷バックに入れて搬送しています。
血液製剤は血液型により色分け(A型:黄色、B型:白色、O型:青色、AB型:赤色)されています。
2.輸血前検査
輸血前に血液型検査や不規則抗体検査を行い、必要時は亜型検査も行います。
過去の輸血や妊娠によって産生された不規則抗体の有無を判定し、抗体保有時は抗体名を同定することで、適合血を確保しています。
血液製剤の出庫前には患者血と血液製剤血との交差適合試験を行い、適合血であることを確認して出庫しています。
3.移植関連検査、診断補助検査
造血幹細胞移植や臓器移植、一部疾患の診断補助に必要な組織適合性検査(HLA型検査)を行っています。血小板輸血不応時および、移植前には血小板抗体および抗HLA抗体検査を行い、陽性時にはHLA適合血小板の供給が出来る体制を整えています。
末梢血造血幹細胞採取細胞のCD34陽性細胞数の測定を行っています。
4.自己血・造血幹細胞の保管管理
貯血式自己血・造血幹細胞採取時にバッグ毎に製剤番号を付与したラベルを発行し、日赤血と同様にコンピュータシステムを用いた保管管理を行い、出庫前には外観チェックおよび適合試験検査を行っています。
5.副作用対策
輸血前の患者検体を凍結保管(約2年間)し、輸血による感染症が疑われた場合に「生物由来製品感染等被害救済制度」の適応証明に備えています。