診療紹介

 本県における外科診療は、外科系志望学生の減少に加え、学生の都市志向・大学離れ、ベテラン医師の勤務医離れにより崩壊の様相を呈しつつあり、このような状況下で、地方病院に対して限られた人員でより効果的な診療支援を行い、若手医師が魅力を感じることができる研修体制を確立することを目指します。


◆診療体制◆

消化器外科 2名、胸部外科 1名の計3名の医師で構成され、県立三好病院にて手術を中心とした診療支援を行います。


◆診療方針・運営方針◆

 所属する3名の医師は、消化管・呼吸器疾患に対する鏡視下手術の研鑽を積み、さらにへき地診療の経験が持ち、へき地医療の提供とともに、医師の確保、養成に尽力したします。

1. 安心できる地域医療の提供
 消化管・呼吸器疾患は、へき地でも症例の多くを占め、救急疾患を含めて手術、特に高齢者への負担の軽い鏡視下手術などの低侵襲手術を積極的に行う。徳島大学がん診療連携センターとも連携をとり、がん診療の均てん化を図る。

2. 医師の確保・養成
 徳島大学や県立病院群とのネットワークを生かした医療支援体制を強化し、医師・コメディカルの確保・養成を行なう。鏡視下手術などの高度医療は、初期・後期研修医の獲得に寄与する。
 地元の中高生を対象にキッズセミナーなどを企画し、外科への興味を促し医療従事者の増加を図る。

3. 研究(手術支援・特に遠隔医療)の推進
 徳島大学と県立病院間のインターネット回線網を確立し、遠隔医療システムを構築する。現在、徳島県立三好病院と徳島大学間には常時、手術映像を流すことが可能となっており、平成23年1月には徳島大学病院で行った鏡視下手術のライブ映像・音声を三好病院に同時配信した。
 今後は、検査、画像診断やリハビリテーションなどにも適応を拡大し、効果的な医療支援システムの研究を推進する。

スタッフ紹介