患者さん向け
筋萎縮性側索硬化症(ALS)新規治療薬「ロゼバラミン®」登場-徳島大学病院脳神経内科が開発、治験を進めた新薬が社会実装されます-
徳島大学研究支援・産学官連携センター 梶龍兒特任教授、徳島大学病院神経内科 和泉唯信教授らの研究チームは、発症早期の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者に対する高用量メチルコバラミンの有効性、安全性を検証する目的で「高用量メチルコバラミンの筋萎縮性側索硬化症に対する第Ⅲ相試験-医師主導治験-」(Japan Early-stage Trial of Ultrahigh-Dose Methylcobalamin for ALS: 以下、JETALS)を行いました。本治験で、高用量メチルコバラミンはプラセボと比較して有意に症状の進行を抑制し、発症早期ALS患者に対する高用量メチルコバラミンの有効性、安全性が確認されました。この結果を受けて、エーザイ株式会社は2024年1月にロゼバラミン®(高用量メチルコバラミン)の承認申請を行い、9月24日に「筋萎縮性側索硬化症(ALS)における機能障害の進行抑制」の効能・効果で製造販売が承認されました。国内では3剤目、約9年ぶりのALS新薬の登場となります。