インシデント報告

1-1.インシデント・アクシデント発生率

算式:(インシデント報告件数 / のべ入院数)x100
考察:全入院患者さんに対して、生じたインシデント・アクシデント**がどの程度生じているかの指標です。
「インシデントレポート総数が病床数の5倍,そのうち1割が医師からの報告」というのが透明性のおおよその目安と言われていますので、徳島大学病院のインシデントレポート総数は目安に達しておらず、職員のさらなる安全管理意識の醸成が必要な状況と言えます。

インシデント・アクシデント発生率

(実データ)

2020年度  1.9% 報告総数: 3,908件
2021年度  1.6% 報告総数: 3,297件
2022年度  1.6% 報告総数: 3,161件
推奨値*:名古屋大学医学部附属病院教授・患者安全推進部 長尾能雅先生

**徳島大学病院におけるインシデントの定義
「患者さんの診療およびケアにおいて、本来のあるべき姿から外れた行為および事態を指し、過失の有無を問わない。患者さんへの影響があった場合およびなかった場合の双方を含む」と定義

1-2.インシデント・アクシデント報告の医師の割合

算式:(医師・歯科医師の報告件数 / 総報告数)x100
考察:生じたインシデント**として報告されたもののうち、医師・歯科医師からの報告割合を示したものです。
「インシデントレポート総数が病床数の5倍、そのうち1割が医師からの報告」というのが透明性のしっかりした病院のおおよその目安と言われていますので、医師・歯科医師からのレポート割合を更に増やす活動と意識醸成が必要と言えます。医師からの合併症報告およびレポート提出を促すこと・歯科医師の医療安全意識の醸成が必要と考え、安全管理部が主導しその対策を講じて行きます。

インシデント・アクシデント報告の医師の割合

(実データ)

2020年度:8.1 % 医師・歯科医師からの報告総数:318件
2021年度:7.4 % 医師・歯科医師からの報告総数:244件
2022年度:7.8 % 医師・歯科医師からの報告総数:245件
推奨値*:インシデントレポート総数の10% (名古屋大学医学部附属病院教授・患者安全推進部 長尾能雅先生)

**徳島大学病院におけるインシデントの定義
「患者さんの診療およびケアにおいて、本来のあるべき姿から外れた行為および事態を指し、過失の有無を問わない。患者さんへの影響があった場合およびなかった場合の双方を含む」と定義