リハビリテーション

8-1.急性期脳梗塞患者の早期リハビリテーション開始率

算式:(分母のうち、入院してから4日以内にリハビリテーションが開始された患者数 / 急性期脳梗塞発症3日以内に入院し、入院中にリハビリテーションが開始された患者数)x100
考察:廃用症候群を予防し、早期のADL向上と社会復帰を図るために、十分なリスク管理のもとにできるだけ発症後早期から積極的なリハビリテーションを行うことが強く勧められていますが、それには十分な診療体制とリハビリテーションの連携・病棟管理といった医療の質を反映しているものと考えられます。
徳島大学病院では、全国平均と比しても極めて高い値を維持しており、特に2022年度は100%と非常に良好な状況を示していますので、この状況を維持するように務めます。

急性期脳梗塞患者の早期リハビリテーション開始率

(実データ:単位は%)

2020年度: 93.1
2021年度: 93.6
2022年度: 100.0

全国平均(参考値*):70.65
(一般社団法人 日本病院会 2020年度 QIプロジェクトのデータより)

8-2.がん患者(5大がん)の周術期リハビリテーション実施率

算式:(分母のうち、リハビリテーションが実施された患者数 / 5大がん(肺癌・胃癌・肝癌・大腸癌・乳癌)の手術入院患者数)x100
考察:廃用症候群を予防し、早期のADL向上と社会復帰を図るために、十分なリスク管理のもとにできるだけ発症後早期から積極的なリハビリテーションを行うことが強く勧められていますが、それには十分な診療体制とリハビリテーションの連携・病棟管理といった医療の質を反映しているものと考えられます。また、がんの合併症を減少させ、早期離床を目指すことができるという利点があるものの、人員配置や注力する疾患を決定する必要があるため、チーム医療の指標としても用いられます。
徳島大学病院では、全国平均と比すると低い値に留まっており(注:全国値は全疾患なので単純比較はできない)、今後、がんリハビリテーションにチームとして注力していく必要があります。

がん患者(5大がん)の周術期リハビリテーション実施率

(実データ:単位は%)

2020年度: 23.1
2021年度: 23.5
2022年度: 26.1

全国平均(参考値*):59.2
(一般社団法人 日本病院会 2020年度 QIプロジェクトのデータより)